Fuck 'em. This is for you.

英検の二次試験だった。

昨夜、彼は、わたしの二次試験のために、練習に付き合ってくれた。
一通り終えて、自信を持てって、彼はそう言った。


廊下で順番を待つ。
ずっと、外を見てた。

そして、終わった。
会場を出て、涙を堪えるのに必死だった。
ティーンエイジャーであふれる中、ひとりで。

わかってた。わかったんだ。
何を問われているのか。
けれど、何も言えなかった。
言えたけれど、的外れだった。

詫びる他なかった。
日々、彼がわたしに言ってくれた言葉のひとつひとつや、その時の気持ちが湧き上がって、わたしの脳内はぐちゃぐちゃだった。

悲しむなって、そう言ってくれたけれど、そんなわにはいかなかった。


Please don't be sad. Do you know how happy I was last night listening to your answers?

I was sooooo happy! You showed me how much you learned. It was great. 


堪えきれなくなった涙は、ついに落ちてしまって、歯を食いしばってバスに乗った。


帰宅して、やさぐれて、部屋に引きこもって映画を見た。
いつもは開けっ放しの襖も、完全に閉めて。


親父が帰宅して、こう言う。
"これしきの事で、不貞腐れてどうする!"
これしきの事?何言ってんだお前。

わかってるんだ。
励ましてくれてるって。
でも、せっかく忘れかけた苦しみが再び湧き上がってしまって、親父が出掛けたあと、声を上げて泣いた。
情けなく泣いた。

ーーーーー

わたしはもうティーンエイジャーじゃない。
でも、卒業出来ない幼さと、どう向き合えば良いのか、もうわからない。