More than a friend.

彼は優しい。
だから、不安になる。
無理をさせていないだろうか、と。
言動にしても、行動にしても。
最近、その不安が激しい。

現実と向き合うことも増えた。
ここは日本で、彼はアメリカで。
彼がさみしい時や悲しい時、わたしは"大丈夫だよ"って、背中を撫でることは出来ない。
どんなに触れたいと思っても、彼はここにいない。
そのさみしさは、どうすることも出来ない。



彼は、そばにいてくれる女性を選ぶ日が来るだろう。
きっとその人は、すごく聡明で、優しくて、暖かい人のはずなんだ。

遠くて、なんの取り柄もないわたしが、どうにか出来るわけがない。
そんな事を考えて、惨めで、悲しくて、苦しい。

馬鹿馬鹿しい。
こんなことを考えているのは、わたしだけだ。
彼は、きっとこんなこと考えない。
彼にとってこれは、ある種のゲームのようなものだ。



ああ、だから余計に虚しいんだろうか。
なんて滑稽なんだろう。
でも、それでも、わたしは彼に恋をせずにはいられないんだ。



もう、好きだなんて言わない。
わたしはもうティーンエイジャーじゃない。
だから、これで最後だ。



わたしは、きみが大好きだよ。