ドブネズミ

そろそろ捨てられる。終わる。
きみがいなくなる。

どうしてわたしはいつもこうなんだろうな。
金と嘘でしか、人と繋がっていられないだなんて。
やだなあ。やだなあ。

あとどのくらい、こうして生きていかなきゃならないんかな。
何年?何十年?

死ぬ勇気なんかないから、言うだけ。
死にたい。死にたい。死にたい。




気が済むまで殴り倒して、わたしが汚らしくゲロを吐いて息が絶え絶えになった頃、わたしの首の動脈を綺麗に押さえて殺してね。

そんな妄想。
妄想くらい、いいでしょ。




なにひとつ手に入らない。
手に入れられない。
薄っぺらな反骨精神は、わたしを救ったりしなかった。
未来を見せたりしなかった。

嘘くさいほど甘やかな日々は、わたしに現実を突き付けただけだった。




なにも手に入れられないなら、消えてしまいたい。